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ギリシア陶器 コリントス式オルペ
ギリシア陶器 コリントス式オルペ
前6世紀初頭 ギリシア、コリントス地方 陶器 高41.5cm
水差しのような形をしたこの酒瓶はオルペとよばれは、宴席や祭礼で葡萄酒を杯に注ぐために用いられました。胴部に4層の装飾帯があり、ライオン、豹、牛、山羊、羊、鳥が並べられ、略画風の大きな花文が背景を埋めています。肉食獣のライオン、もしくは豹が、草食獣の牛や羊、山羊と向かい合う構図は、東方化時代のコリントス陶器に典型的な動物文です。コリントスは、大きな港をもつ交易の盛んな港湾都市で、前7世紀から前6世紀にかけて、オリエント美術の影響を受け、本作のような動物文の陶器が盛んに制作されました。
release 2017.07.13